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赤ちゃんの哺乳量、心配しすぎなくて大丈夫!
クリニックの診察室では、毎日たくさんのママやパパから、赤ちゃんのミルクや母乳について相談を受けます。
「うちの子、これだけで足りてる?」
「飲む量にムラがあって、昨日と全然違う…」
「母乳だから、どれだけ飲んだか分からなくて不安…」
特に初めての育児だと、赤ちゃんの哺乳量は本当に悩ましいテーマですね。他の赤ちゃんとつい比べてしまって、「うちの子は大丈夫かな?」と心配になる気持ち、とてもよく分かります。
そんな「哺乳量の悩み」が少しでも軽くなるように「赤ちゃんのミルク」についてまとめてみました。この記事を読んで、「それで良かったのか!」と、毎日の授乳時間がもっと安心できるものになったら、私も嬉しいです。
1. まずは基本のキ。「月齢ごとの目安量」を知っておきましょう
哺乳量には本当に個人差があります。ここに書くのは、あくまで「だいたいの目安」。忘れないでほしい一番大切なことは、「赤ちゃんの体重が、その子なりに順調に増えているか」 これに尽きます!
0〜1ヶ月
母乳:赤ちゃんが欲しがるたびにあげましょう。1回に飲む量は15mLの時もあれば、80mLの時もあるくらい、幅が広いです。
ミルク:1回 40〜80mLくらいを、1日に6〜8回ほど。
特徴:日によって飲める量がコロコロ変わる、「ムラ」が一番大きい時期。焦らなくて大丈夫!
1〜2ヶ月頃
1回に飲む量は 80〜120mL。
1日の回数は 6〜7回程度。
体重は1日に 25〜40g くらい増えるのが理想です。
3〜4ヶ月頃
1回に 120〜160mL。
回数は 5〜6回に少し減ってきます。
夜中に起きる間隔がだんだん空いてきて、まとまって寝てくれる子も。
5〜6ヶ月頃
1回 140〜200mL。
離乳食が始まると、ミルクや母乳の量は少しずつ減ってきてOKです。
“ミルクより遊びたい!”という自己主張が出てくるのもこの頃。成長の証です。
7〜12ヶ月
1回 100〜150mL。
回数は 3〜5回ほど。
ごはん(離乳食)で栄養を摂る割合が増えるので、ミルクや母乳の量が自然と減っていきます。
2. 「飲む量にムラがあるんだけど…」これって普通?
普通のことなので心配いりません!
赤ちゃんも我々大人と一緒。「今日はなんだかお腹すいたな〜」という日もあれば、「今日はあんまりいらないや」という日もあります。
✔︎ よくある“元気なムラ”
日によってトータルで50〜100mLくらい飲む量が変わる。
1回目はゴクゴク飲んだのに、次はちょっとしか飲まない。
昼間はあまり飲まないけど、夜にまとめて飲む(その逆も!)。
✔︎ ちょっと注意したいサイン
24時間で飲む量が、いつもの半分以下に極端に減った。
おしっこの回数がすごく減って、色も濃い。
なんだか元気がない、ぐったりして寝てばかりいる。
→ こんな時は、一度クリニックの受診を!
3. 吐き戻しが多い…大丈夫?
これも、ほとんどの赤ちゃんにあることなので、安心してください。
生後4ヶ月くらいまでの赤ちゃんの胃は、大人のような“フック形”ではなく、まっすぐな“徳利(とっくり)”みたいな形をしています。だから、飲んだミルクがちょっと戻ってきやすいです。これは生理的な現象です。
◎ 問題ない吐き戻し
吐いた後もケロッとしていて、機嫌が良い。
体重がちゃんと増えている。
飲んだミルクや母乳がそのままの色で出てくる。
△ 受診を考えてほしい吐き戻し
「ビシャーッ!」と噴水みたいに吐くのが何回も続く。
緑色や黄色っぽいものが混じっている。
血が混じる。
体重が増えない、飲む力も弱くなってきた。
◆ お家でできるちょっとした工夫
授乳の後、10〜15分くらいはゲップの姿勢のまま縦に抱っこしてあげましょう。
ゲップは無理に出そうとしなくても大丈夫。最近は「無理に出さなくても良い」というのが定説です。
4. 母乳育児の「飲んだ量が分からない」問題
これは母乳育児のママたちが抱える一番の不安かもしれませんね。
でも、母乳育児で大切なのは、量よりも「赤ちゃんの様子」で判断すること。これが鉄則です!
✔︎ 母乳が足りているサイン
おしっこが1日に5〜6回以上、ちゃんと出ている。
授乳のあと、赤ちゃんが満足そうに落ち着いてスヤスヤ寝る。
体重が順調に増えている(1ヶ月検診で600g以上増えていれば問題なし)。
授乳の後、おっぱいが柔らかくなる感じがする。
ほっぺがふっくらしてきて、機嫌が良い時間が多い。
✔︎ 心配なサイン
ずっと泣いている、飲ませてもすぐに泣き出してしまう。
なんだかぐったりして、寝てばかりいる。
おしっこの回数が明らかに少ない。
体重が増えていない。
→ こんな時は、ぜひ小児科を受診してください。
5. 一番大切なこと
哺乳量はあくまで「目安」です。我々が見ているのは、数字そのものよりも赤ちゃんの成長そのものです。
教科書通りにいかなくたって、それが異常ということではありません。
✔︎ この3つだけは、お家でチェックしてあげてください
機嫌は良いか?
おしっこは出ているか?
体重は少しずつでも増えているか?
この3つがクリアできていれば、ほとんどの場合は心配いりません。
6. 不安な時は、いつでも頼ってください
育児の中でも、哺乳量の悩みは本当に精神的な負担が大きいものです。
母乳でも、ミルクでも、混合でも、ママが一生懸命考えて選んだ方法が、赤ちゃんにとってのベストな方法です。
「これでいいのかな…」と一人で悩み続けるのは、本当につらいこと。
気になることがあれば、どんな些細なことでも構いません。いつでもクリニックに相談に来てください。
当院では、医師はもちろんのこと、助産師(毎週火曜)、看護師、管理栄養士(離乳食アドバイザー)、保育士に気軽にご相談できます。ぜひご利用ください。
助産師による産後ケア・育児相談
15時〜16時の乳幼児の時間(火曜日限定)で、予防接種や健診、診察などと一緒に
助産師に育児相談ができます。
育児や、産後のママの身体や心の不安、おっぱいのことなど心配事や不安なことがあればご相談下さい。
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