診療内容MEDICAL
外反扁平足

小児でよくみられる症状
靴の中に入れて、足の骨格を正しい状態に矯正するために使用するものを「インソール」といいます。インソールを使用することで、足の形や下肢のアライメントをしっかりと補正し、お子さんの立っている状態や歩行を安定させることが可能です。
(動画では、左が使用前、右が使用中。インソールを使用することで、歩行が安定しています。)
外反扁平足とは
インソールが必要となる主な疾患として、「外反扁平足」が多くあげられます。子どもの外反扁平足とは、立っているときに踵骨(かかと)が外側に傾いていることや、足のアーチ部分(土踏まず)が無くなっている状態をいいます。足のアーチが無いと、立っている状態でいることが不安定になることや、転びやすくなる、つまずきやすくなるなどの症状がでてきます。子どもの頃の外反扁平足は、インソールを装着すれば成長に伴い改善することが多いため、早めの治療がとても大切です。
外反扁平足の原因と症状
原 因
インソールが必要となる疾患として、以下のような疾患があります。
外反扁平足
ダウン症候群
脳性麻痺
発達障害
ダウン症児の足のこと
ダウン症の症状や程度には個人差がありますが、足にもダウン症特有の様々な特徴があります。身体的な症状として、関節が緩く軟らかいので、足関節と膝が不安定です。そのため、歩行の不安定性が見られます。
症 状
✔︎よく転びやすい
✔︎歩き方がぎこちない
✔︎つまずきやすい
✔︎爪が割れやすい
✔︎足を痛がる
などの症状でお悩みのお子様はインソールを使用することで、歩行を安定させることが可能です。
外反扁平足の治療
当院では小児用補装具専門の「ゆめ工房」さんによる完全オーダーメイドで制作しております。インソールはお子さんの足部(主にかかと)の形に合わせて製作をいたします。
①義肢装具士が、石膏を染み込ませた包帯を足に直接巻き、固めていきます(3分から5分程度)
②とらせていただいた、石膏(足の形)をもとに足のモデルを製作していきます。できた石膏モデルにお子さん一人ひとりの足の形や変形、歩き方などを考慮して、修正を加えていきます。
③石膏モデルをもとに、インソールを製作していきます。
④実際にお子さんの足に合わせてチェックする仮合わせを行います。インソールを装着していただき、姿勢や歩き方などの動作の確認を行います。
採型から完成(フィッティング)まで約3週間かかります。
当院では、毎週水曜日にインソール外来を行っております。ゆめ工房さんへもご連絡のうえで、ご予約ください。
ゆめ工房連絡先 yumekobo@office.eonet.ne.jp

たけうちファミリークリニック
院長 竹内 雄毅
監修:竹内 雄毅(たけうち ゆうき)
たけうちファミリークリニック(小児科・内科)院長

京都府相楽郡精華町の小児科・内科のたけうちファミリークリニックの院長の竹内雄毅です。
小さい頃、急な発熱やケガを快く診てくれた開業医の先生が、私にとっての最初の医師像であり、医師を志すきっかけとなりました。私もそんな先輩医師に近づけるよう、地域の皆様に信頼される「かかりつけ医」を目指して地域医療に貢献して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
主な経歴
| 2009年 | 京都府立医科大学 研修医 |
|---|---|
| 2011年 | 京都府立医科大学 小児外科専攻医 |
| 2013年 | 公立南丹病院 (現 京都中部総合医療センター) 外科医員 |
| 2015年 | 京都府立医科大学 大学院 |
| 2019年 | 兵庫県立こども病院 小児外科フェロー |
| 2021年 | 兵庫県立こども病院 小児外科医長 |

